かむたびに甘みと旨みがあふれる「発酵玄米」。玄米が苦手な人でもおいしく食べられると評判です。また、炊飯器を使ってつくれるのもチャレンジしやすいポイントです。「寝かせ玄米」「酵素玄米」とも呼ばれる発酵玄米はつくり置きができるので、忙しい人にもぜひチャレンジしてもらいたい発酵レシピです。
手を清潔に洗う。
(前日)玄米と小豆をボウルに入れて水を注ぎ軽く洗い、素早く水を捨てる。
〈 ポイント 〉 玄米は水をよく吸収するので、1回目の水は素早く捨てましょう。
(前日)2回目からのとぎは両手で玄米をこすり合わせながら洗う。これを3回ほど繰り返す。
〈 ポイント 〉 玄米にキズをつけることで発酵しやすくします。
(前日)ザルでとぎ汁をよく切ってから炊飯器に移し、玄米炊き用の水をセットして【A】(塩、ヨーグルト)を加え、一晩浸水させておく。
〈 ポイント 〉 乳酸菌の作用によって雑菌の繁殖を防ぎます。
〈 ポイント 〉 浸水時、夏場などは、冷蔵庫または涼しい場所に置いておきましょう。
玄米モード(あれば)で炊飯し、炊き上がり後、軽く混ぜ合わせたら中心に山のように盛り、ラップをお米に被せて保温する。1日ごとに軽く混ぜ合わせ、3日間経ったら完成。
〈 ポイント 〉 乾燥しないように、しっかりラップで覆うようにしてください。
〈 ポイント 〉 熟成していくうちに赤みが増し、お赤飯のような色みになります。
ヨーグルトを加えることで、乳酸菌が作用し、玄米に含まれるぬか中のフェルラ酸が遊離して抗酸化活性が上昇します。また、発芽酵素も働くので、玄米の堅い殻の組織が柔らかくなったり、小豆のたんぱく質が分解されアミノ酸になることでモチモチとした食感になったりするなどの利点もあります。
解説:金内誠(宮城大学 教授)/乳酸菌の詳細についてはこちら
発酵玄米は冷めてもおいしいのでおにぎりやお弁当にも最適です。鍋に入れてお水と煮立てておかゆにするのもおすすめ。少し塩を足すだけで滋味深い味わいと甘みが楽しめます。食べきれない分は冷凍保存しておくと便利です。